1996年、三菱自動車は他社に先駆けてGDIエンジンを実用化しました。
当時、GDIエンジンは夢のエンジンと呼ばれ、実用化は無理だろうと思われていました。
しかしながら、2007年、三菱自動車はGDIエンジンから撤退してしまいます。
その理由はNOx規制強化に対応できなかったことです。
GDIエンジンは、シリンダ内に送り込むガソリンを、通常のエンジンより少なくできます。これにより燃費が向上するのですが、これは同時に、シリンダ内の空気が通常のエンジンより多いということでもあります。そのため、発生するNOxが通常のエンジンより多くなってしまいます。
GDIエンジンは、優れた技術であったも、社会情勢等の環境の変化によって競争力を失ってしまう好例と思います。
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